笑いは人生の…

落語を聴きたくなります。

自分の救いようのないところで自己嫌悪に陥りそうなところを、落語の登場人物たちはそれ以上に馬鹿を演じてくれています。

江戸時代の昔から、もっとそれ以上の太古から、人のユーモアは永遠不滅なのでしょう。

 

明るみに出ないような浅はかな企みはありません。

枯れ尾花が幽霊の正体だったというお話は、現実にはよくあることです。

 

落語が生まれた時代背景には、決して優雅で風流なだけの世相ではなかったでしょう。

アルフォンス・デーケン氏の「ユーモアとは、にもかかわらず笑うこと」の言葉が思い出されます。

決して裕福でなく、むしろ生活苦にあえいでいる。けれども、それをたくましく笑い飛ばしてしまう。

ユーモアを、まさに体現していた時代だったのではないかと想像するのです。

 

デーケン氏は「死」と「ユーモア」には、とても深い関係があると述べています。

「自分が「死」に直面した時に過剰な恐怖や不安を和らげるだけでなく、緊張をほぐして、怒りの感情を鎮め、苦悩のさなかにあっても、自分を客観視して笑い飛ばせます。」

そして、こう付け加えます。

「ユーモアの源は、相手に対する思いやりです。」

 

笑いは、人生の「○○」である。

この「○○」の中をユーモアで埋めるのも、楽しいですよ。

 

2016-03-26 18.06.22

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA