2016年第3週インフルエンザの流行状況

そろそろ同じ職場の同僚や、あるいは同じクラスの同級生がインフルエンザだったから、インフルエンザの検査をして欲しいと申し出る方が多くなってきました。

さすがに家族がインフルエンザと診断されていて、その後に発熱、全身倦怠感、フシブシの痛みが出現しているのであれば、インフルエンザ抗原検査をしなくてもインフルエンザ感染症と診断します。

さらに言えば、流行期ではインフルエンザ抗原検査が陰性でも、インフルエンザ様の症状があって濃厚接触者であればインフルエンザ感染症と診断することがあります。

検査は、その時期によって偽陰性になることもありますし、検査自体の感度にも問題がないとは言えないからです。

(偽陰性:本当は陽性だけれど、結果が陰性に出てしまうこと)

 

時々、このブログでインフルエンザの流行状況を発信している目的は、皆さんへ注意を促すことはもちろん第一なのですが、私自身が流行状況を常に把握しておきたいという狙いもあるのです。

発熱で受診した中学生がインフルエンザであったら、「どこの中学校?」「部活動は?」「クラスで何人ぐらい休んでいるの?」「最近、何か行事とかあった?」というように職務質問みたいに質問攻めにしてしまうのは、統計のタイムラグを少しでも生の声で埋めようという思いがあるからです。(気を悪くされた方がいたらごめんなさい。)

 

さて、沖縄県の第3週(1月18日〜24日)インフルエンザ流行状況です。(詳細は沖縄県感染症情報センターのサイトをご覧ください。)

定点あたりの患者報告数は沖縄県全体で18.22人でした。

特に南部保健所管内は24.71人で、警報レベルの30人以上を超えようかという勢いです。

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次に患者報告数の過去との比較のグラフです。赤色が今年のラインですが、なんとなく2012年のラインをなぞっている印象ですね。

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年齢別にみると、1〜4歳、5〜9歳が多くみられています。

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何度も呼びかけたいと思います。(しつこくて、くどくても呼びかけ続けます。)

インフルエンザにかからないために、また、かかってしまってもうつさないために、「咳エチケット」と「手洗い」は徹底して行いましょう。

 

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