映画「マイ・インターン」を観てきました。
前評判が良い映画だったのでがっかりするといけないと思って、それなりに期待せずに観たのですが、久しぶりにすっきりするような映画だったと思います。
女性向き…というよりも、男性も楽しめる映画でした。
何よりロバート・デ・ニーロ演じる70歳の新人(インターン)が人生経験豊富で、「正しい行動は迷わずやれ」という言葉を信条にしているだけあって、ストーリーに安心感があります。
危機があっても、「どこまで落ちていくんだ?」という心配よりも「どうやって乗り越えていくんだ?」と観客の関心が前向きになります。
アン・ハサウエイ演じるファッションサイト社長のジュールズも、いわゆる「頑張っている人」で誰もが応援したくなるようなキャラクターでした。
やがて、彼女自身と彼女の会社が2つの大きな危機を迎え、大きな選択を迫られることになります。
その時、ベンは彼女のインターンですが、同時に素晴らしいメンターとなっていました。
年下の同僚たちにも人生のアドバイスを請われるようになります。
「自分の正しいと思ったことはすぐに行動を」
「ハンカチは貸すために持ち歩く」
彼の言葉はシンプルですが、経験に裏打ちされたもので説得力があります。
実際にハンカチはこの映画のキー・アイテムになっていました。
ふと、いつか見た情熱大陸の高田順次さんの言葉を思い出しました。
「歳とってやってはいけない3つのこと。それは『説教』『昔話』『自慢話』」
そういえば、ベンも相手に問われるまで自分の過去を語りませんでしたし、仕事をするうえで過去の肩書も完全に白紙にしていましたね。
おすすめの映画です。