雲 三部作

快晴の青空が那覇大綱挽まつりを盛り上げましたね。

空を見ながら、山村暮鳥の詩をふと思い出していました。彼の詩は童謡のように優しく、また情景を切りとった短歌のようでもあります。

朗読すると、子どもの頃の(ピュアな?)感性を取り戻すには良い方法かも知れませんね。

教科書にも載っていた(と思う)雲の詩を紹介します。

私が勝手に雲三部作と呼んでいるものです。

 

      雲

    丘の上で

    としよりと

    こどもと

    うっとりと雲を

    ながめている

 

      おなじく

    おうい雲よ

    ゆうゆうと

    馬鹿にのんきそうじゃないか

    どこまでゆくんだ

    ずっと磐城平の方までゆくんか

 

      ある時

    雲もまた自分のようだ

    自分のように

    すっかり途方にくれているのだ

    あまりにあまりにひろすぎる

    涯のない蒼空なので

    おう老子よ

    こんなときだ

    にこにことして

    ひょっこりとでてきませんか

 

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