何度か「マインドフルネス瞑想」についてお話してきました。
瞑想をすると、いろんな雑念が頭に浮かび、邪魔をしてきます。
この雑念の中身を吟味してみると、ほとんどが「過去の出来事」「未来への想像」だということに気づきます。
気持ちが散漫になるということは、「過去」と「未来」への思い煩いで頭の中がいっぱいになるということなんですね。
心配なこと、悩んでいること、締め切りのある用事、選択が迫られている事案、期待、よりによって今思い出したやり忘れていたことなど。
瞑想とは、意識を「今ここ」に集中させることです。
息を吸ったり吐いたりの繰り返しの呼吸に注意を向けることも、「今ここ」に集中させる良い方法ですね。
気づいたら散漫になった注意を、瞬間瞬間「今ここにいる私」に戻します。実は、その練習の過程が瞑想そのものといえます。
それから、それでも浮かんできた思考や感情に対しては、ジャッジしないこと。
「なんか今日は調子が悪いなあ。」
「むむ。なんかあいつにはひとこと言わないと気が済まん。…また余計なことを考えてしまった。ダメだ。」
評価や判断をしないこと。ジャッジしてしまっている自分に気づいたら、手放して、受け入れるようにしてみます。
やがて、その思考が頭の中を通り過ぎるのを静かに待ちます。
まず、「今ここ」に意識を戻すことが、「ありのままの自分」を受け入れる第一歩です。
「マインドフルネス瞑想」は、10分間、ためしにやってみることをおすすめします。