「若い」と思っていた方が死亡リスクは低い! 文献から

 

先週の院内抄読会は、少し趣向を変えて面白いなあと思った文献を紹介しました。

Feeling Old vs Being Old
Associations Between Self-perceived Age and Mortality
Isla Rippon, MSc1; Andrew Steptoe, DSc1
JAMA Intern Med. 2015;175(2):307-309. doi:10.1001/jamainternmed.2014.6580.

「自分の年齢を何歳だと思っているか」で死亡リスクが違うという文献です。

 

具体的には、イギリスの大規模な調査 English Longitudinal Study of Aging(ELSA)(2004-2005)からのデータをもとに研究されたものです。

「あなたは自分を何歳ぐらいだと思いますか?」と6489人の参加者に質問。

参加者の実際の平均年齢は65.8歳。それを8年間追跡して得た研究結果ということでした。

これを次の3つのグループにわけて比較してみました。

  1. 実年齢相応と思っている 
  2. 実年齢よりも3歳以上若いと思っている 
  3. 実年齢よりも1歳以上歳をとっていると思っている

すると、3)の「歳をとっていると思っている」のグループの死亡リスクが41%増加していたのです。

ちなみに、冠動脈疾患による死亡リスクは55%、ガンによる死亡リスクは13%増加していました。

 

なぜそうなのか、その理由は不明ですが「若々しいと思い続けること」は、健康的な行動や生活習慣につながっているのかも知れませんね。

 

ということで、今回の抄読会の結論。

「歳とったなあ」とか「歳だから」は禁句!

「ワカブサ~」や「若いぐぁ~しぃ~」はどんどんやるべし!

 

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