古代ギリシアの三大悲劇詩人として知られるソフォクレス。
代表作は「オイディプス王」です。
この物語になぞらえて、のちにフロイトが「エディプス・コンプレックス」という概念を提示しました。
運命に翻弄されながら、その運命に立ち向かって必死に生きる人間を描く作品が多いようです。
彼の遺した名言は人生を鼓舞するものが多いように思います。
曰く、「ごまかして成功するよりも、堂々と失敗する方がよい」
ほかにも、「思慮深きものは、過去の出来事によって現在を判断する。」
今を力強く生活し、未来に希望を持つために、自分の過去を振り返って棚卸しのような作業をする必要があると言います。
自分が何者かを知るために、過去にしてきたことや感情を見つめなおす作業です。
人は悲しいことに自分をごまかしながら生きていることが多いものです。
「本当の自分」というのは、過去の記憶の中にうずもれています。
新しく仕切りなおすには、それを発掘する作業が必要ということでしょう。
自分のことだからと言って分かったつもりにならないように。