「河のほとりで水を売る」

禅の言葉だそうです。

きれいな水が流れている河のほとりで、水を売ること。

 

買い手からすれば、常識的には水を欲しがるなんてありえませんね。

ところが、ありえないと思っても、河の流れに気が付かず、水を欲しがる人は実際にいるようです。

十分に水はあるのに、求めるものは外にあるものだと思い込み、自由でない心で欲しがるというものです。

外に何かを求める世界に生きているということのようです。

 

売り手からすれば、「河のほとりで水を売る」というのは大いなる無駄なことですね。無用の極みといえます。

初心を忘れて、知ったつもりになっているのかも知れません。

そばに大きな河の流れがあるのに、自分の小さな器ですくい取った「水」を売ろうとしているのです。

独創性を発揮して、誠実であるためには、「無知」であることに気づいていなければなりません。

 

初心を忘れないこと。

「無知」であることに気づくこと。

これらは思っているよりも重要なことです。

 

私の友達に、いつも新鮮に驚いて世界を見る男がいます。

大学時代、中国の烏魯木斉にふたりで旅行したとき、彼の反応にひとつひとつ感銘を受けたものです。

新鮮な目でみることは、明るくてすっきりした光景を映しだしてくれることを教えてもらいました。

 

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