ゴジラ・ファンにとっては、歴代のゴジラ・スーツにはそれぞれ愛着があります。
特に1964年公開の「モスラ対ゴジラ」は怪獣ブーム元年の火付け役となった人気作です。
前作の「キングコング対ゴジラ」に続く、対決シリーズとして怪獣映画の「型」をつくりあげました。
通称モスゴジは目の上にある「眉毛」のような造形が特徴で、睨みつけるような精悍な表情が印象的です。
これは善のモスラに対する悪のゴジラとして、より凶暴さを演出するのに役立ちました。
体のフォルムもバランスがとれていて格好いいのです。
モスゴジに対して、「キングコング対ゴジラ」のゴジラは「キンゴジ」と呼ばれています。
初ゴジに比べてキンゴジは耳がなくなりパワフルに背びれも大きくなりました。
コミカルな動きもあいまって昭和シリーズの中ではモスゴジと人気を分け合うほどです。