「マジシャンの教え」

数あるビジネス書の中で、異彩を放っていると思います。

副題が「不可能を可能にする逆転の発想」

 マジシャンの教え アンディ―・コーエン著 森なおみ訳

 

ビジネス・ノベルとして、マジシャンの発想を取り入れた切り口が私にとって嬉しい本です。

「手品は手品師がやって見せたいことを思い描いたところからはじまった」

以前にも書いたかも知れませんが、マジックというのはトリックを組み立てるよりも「奇跡を思い描くこと」の方が遥かに重要で難しいのです。

「あなたが望むどんなマジックでもお見せします。ただし、あなたがまだ見たこともないマジックをおっしゃってください。」と言われたと想像してみてください。

あなたはどんなマジックを提案しますか?

いつかテレビでとても驚いたマジック?

それとも、あの有名マジシャンが演って見せた定番のマジック?

それでは「まだ見たこともない」という条件に合いませんね。

 

「奇跡」を思い描くことは、思い込みを捨てることです。

常識に縛られると、奇跡は想像できません。

 

それができれば、後は見方を変えたり、方法を考えたり、演出をこらしたりすることができます。

実現させるために他の人のアイディアを乞うこともできます。

とにかく、大切なのは「奇跡を思い描くこと」が第一歩だということです。

その「奇跡」は「願い」という言葉に置き換えてもいいですね。

常識外の思い込みを振り払った「願い」への取り組みは、もしかしたら人を感動させることができるかも知れません。

 

楽しく読めるおすすめの本です。

 

 

 

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