「評価も判断もしないこと」というのは、「マインドフルネス」の基本的で大切な心構えです。
どんなことに対しても、自然と湧き上がってくる思いや気持ちは、自分の価値観の言いなりになったもの、という考え方。
そう、自分の心は絶えずそれらのレッテルはりをし続けています。
好きなこと、嫌いなこと、気に食わないこと、イライラすること…。
ひとつひとつを絶え間なく、何らかの評価や判断を下していきます。
本物の姿を塗りつぶしながら、自分の価値観で真実を見えなくしてしまいます。
けれども、その自分の価値観さえも本当に自分のものでしょうか。
成長していく過程で両親から刷り込まれてきたものだったり
善し悪しは別にして影響を受けた先輩の言葉だったり、生まれ育った土地の習慣だったり。
実はそんな頼りない基準で価値判断してしまっているのです。
マインドフルネスは、それに「気づく」だけで良いと教えます。
心に浮かぶことは評価し判断していることだ、と気づくことです。
評価も判断もせず、物事や人物のただそのありようを見ること。
そして、やさしく話し、深く聴くこと。
自分と相手が苦しい状況を乗り越えて、穏やかな道を歩めるような話し方、聴き方をすることです。