台風8号(ノグリー)が猛威を振るい、日本列島に深い傷跡を残していきました。
…と思ったら、マリアナ諸島にまた新たな熱帯低気圧が発生しているのですね。
最大風速が15m/sですから、これはまだ「台風9号」とは呼びません。
気象庁の定義によると「最大風速(10分間平均)が17.2m/s以上」を台風と呼ぶことになっています。
気圧が1000hPa以下になったら台風なのだと勘違いされている方もいますが、あくまでも定義上は風速で決めることになっています。
と言っても、1000hPa以下の低気圧なら、ほぼ間違いなく17.2m/s以上は吹いているのでしょうが…。
さて、この熱帯低気圧。
台風に発達したら、名前はすでに決まっているというのはご存知でしたでしょうか。
台風8号は「ノグリー」、韓国語で「たぬき」という意味でした。
台風に発達して9号になると、「ラマスーン」(タイ語で雷神という意味)という名前になります。
ちなみに台風10号は「マットゥモ」(大雨という意味)、11号は「ハーロン」(ベトナム語で湾という意味)、12号「ナクリー」(花の名前)と続きます。
台風はもともとアメリカが人の名前をつけていました。
有名な伊勢湾台風は、当時の台風15号、国際名Vera(ヴェラ)でした。
それが2000年から、北西太平洋または南シナ海の近隣14の加盟国からなる「台風委員会」という組織が名づけることになっています。
実はあらかじめ140の名前が準備されており、細かい例外はいろいろあるものの、それを順番に名づけることになっているんですね。
140番の名前までいったら、また1番目に戻っていく仕組みです。
下の表は、その一覧表から今年名づけられそうな台風の部分を切り出してきました。
もっと詳しく知りたい方は気象庁のサイトをご覧ください。 → こちら