昨日のお話のつづきです。
さてトランプには「J」「Q」「K」があります。
それぞれが横を向いたり、ななめを向いたりしていますね。
実は顔の向きにも意味があるのですよ。
まずダイヤ。
ダイヤは「富」や「財産」の象徴です。
キングは富や財産には目がありません。
ですから、しっかりとダイヤを一生懸命に見ています。
こんなに目を近づけて、しっかりと横向きです。
一方、ジャックはキングほど真剣ではありません。その重さをまだ知らないのかも知れませんね。
富に対して直視せずに斜めを見ています。
次にハート。
ハートが意味するものは「愛」や「感情」でした。
これはダイヤの時と好対照です。
ジャックはその若さゆえ「愛」を探し求め、一心に向き合っています。
キングほど老獪になると「愛」や「感情」に対しては斜め向きなんですね。
(ダイヤを見つめる目ほど真剣ではありません(笑)。)
さて、次はクラブです。
クラブは「知恵」や「直感」でした。
キングは経験も豊富ですし、蓄積された知恵もあります。
そして直感も大切にしなければならないことがわかっています。
けれども、ジャックはその大切さを知りません。
意味がないものと無関心を決め込んでいます。
あるいは自分には縁遠いものと最初からあきらめているのかも知れませんね。
クラブのスートに対して、反対の方角を向いてしまっています。
最後にスペード。
スペードは「死」を意味するスートです。
それは富を手にしたキングにとって、最も恐れるものです。
反対方向を向き、目に入らないようにし、意識の中から消し去ろうとしているかのようです。
ジャックはそれが徹底しています。
後頭部を向けるほど、忌み嫌っているのでした。
この顔の向きは、どのトランプでもそうなっているんですよ。
では、ここで各スートのクイーンの様子はどうでしょう?
想像した後に見てみるのも面白いかも知れませんね。
ちなみにクイーンは全員がその手に花を持っているんですよ。
まずダイヤ
ハート
クラブ
スペード