浦添市医師会からの要請があって、先日クリニックに近い学校の検診のお手伝いをしてきました。
100人近くの男子高校生の検診をしたのですが、なかなか貴重な経験でした。
実は学校検診は初めてで要領がわからないのもあって、最初、この生徒はどんなことに興味を持ち、どんな生活をしているのだろうと、いつもの診療スタイルで臨んでしまっていました。
しばらくして、担当の先生から「先生、時間がありません。」と注意されたのは仕方がないことでした。
何しろ後ろにたくさんの生徒さんたちが控えていたのです。
これはとにかく身体的な所見を正確にとるしかない!と方向転換をして、心音の聴診と既往歴の有無に重点を置きました。
若い人の心音は普段聞きなれていなくて、元気にキックする音が強烈に耳に響いてきます。
心雑音を聞き逃すまいと集中していますから、なんだか元気を吸い取られていくようでした(笑)。
船に酔うような感覚です。
それにしても、みんな生き生きとしていたのが印象的でした。
高校生になりたての4月。
いろんな目標があって、これから学んでいくのでしょうね。
検診が終わって、迎えの車を待つ間、校舎の玄関前に立っていたら
生徒さんたちが「お疲れ様でしたぁ。」「さようなら。」と明るく声をかけてきてくれました。
疲れも吹き飛んでしまった瞬間でした。
良い経験をさせてもらいました。