現状が行き詰まると、頭もコチコチになりがちです。
行き詰まった現状を打ち破るために、発想そのものを柔軟にする必要がありますね。
ブレイクスルーとなるアイデアというのは、柔らかい考えの中に、ある瞬間に舞い降りてくるものだと思います。
ずっと前に(大学生の頃に)、柔軟なアイデアを発想するトレーニング法を教えてもらったことがあります。
それは、あえて意味が通らない謎かけをしてみること。
「謎かけ」というのは、「Xとかけて、Yと解く。その心は」 「Zだから。」という形式の、ねづっちの即興 謎かけが有名ですね。
そこに隠された共通点があって、ひとひねりもふたひねりもあったら拍手喝采です。
「ああ、そうきたか~」とやられた感があふれます。
有名な謎かけの例をひとつあげてみます。
「ミニスカート」とかけて、「結婚式のスピーチ」と解く。その心は」 「短いほど喜ばれる」
ただし、教えてもらったトレーニング法というのは、その逆をいくものなのです。
ルールは、共通の要素が少しでもあったらアウトというもの。
できるだけでたらめの言葉や文章を即座に出すこと。素早く出すことが必須です。
そうです。形式は謎かけですが、共通点がない時点で、謎かけでない単なる言葉の羅列です。
「冷めた食べかけのピザとかけて、使い古したトランプカードと解く。その心は」 「狂った果実に似ています。」
「店頭で買ったDVDとかけて、太い芯の鉛筆と解く。その心は」 「死んだサバの目をしています。」
「懐中電灯の電池とかけて、手入れのしていない芝生と解く。その心は」 「あてのない旅人のようです。」
こんな感じです。まったく意味がないでしょう?
そうです。意味を持たせたらダメ。
実際にやってみたら分かりますが、意外に難しいんですよ。
スピードをあげていくと、つい関連した言葉などが続いてしまうのです。
結びついて固定してしまったイメージをはずしてリセットすること。
これがこのトレーニング法の狙いらしいです。
お暇な時にでも、やってみてください。
イメージが固定されてしまっているなあって気づくことになります。