何でもない話です。
「頭が下がる」と「頭が上がらない」の2つの言葉。
この2つって、まったく違う言葉だったのですね。
(「当たり前でしょ」と思われる方は、今日の投稿はスルーした方が良さそうです(笑)。)
頭部の位置は結局同じ低い位置にあるのですが、その過程が違うのでした。
「頭が下がる」というのは、元々頭が高く上がっている状態から低く下がっていく。
ちょうどお辞儀をするような動作でしょう。
「頭が上がらない」は、元々が頭が低い状態がやはり上がらず低い状態のまま。
時代劇でお殿様の前でひれ伏す町民が、過ぎ去るまで決して頭を上げてはいけないような感じですね。
頭が同じ低い状態にあるのだけれど、その位置にある過程が大切だったのですね。
だから、「頭が下がる」という意味は、「敬服する」「感服する」
→ 「彼の努力には頭が下がる」
「頭が上がらない」は、「相手に引け目や権力を感じて対等な関係に立てない。」
→ 「助けてもらったあの人には、今でも頭が上がらない」
振り返ってみると、日常会話の中で何気なく間違った使い方をしていたかも?