運命の三女神 ギリシャ神話から

 

何を隠そうオカルト映画は大好きです。

海外ドラマの「スーパーナチュラル」などは食いつくように見てしまいます。

 

先週、台風が立て続けに近づいてきたので、TSUTAYAでDVDを借りてみました。

沖縄の大多数の人間がそうなのでしょうが、鉢植えなどを片づける真面目な「台風対策」のほかに

「DVDを借りてくる」というのも立派な台風対策なんですよね。

外に出ず、じっと家にこもる準備というわけです。

 

シーズン6 第17話「沈まぬタイタニック号」には

ギリシャ神話から「運命の三女神」のうちのひとりアトロポスが登場していました。

 

三女神のことをモイラ(複数形ではモイライ)とも呼びます。

普通、「運命の糸」という表現をすると、男女の縁を表す赤い糸のイメージなのでしょうが

ギリシャ神話では違います。

人生の尺の長さを「糸の長さ」ととらえ、運命はその糸の長さによって決まってしまうのだと考えられていました。

Strudwick-_A_Golden_Thread

 

運命の糸は金色をしています。

糸巻き棒から糸を紡ぐ者=クロトー(Klotho)

運命の図を描くもの=割り当てる者=ラケシス(Lakhesis)

そして、割り当てられた糸を切る者=不可避の者=アトロポス(Atropos)

この3人の女神の働きによって人間の寿命は決まると考えられていたのです。

あの万能の神ゼウスまでも彼女たちの決定にしたがっていますから、絶対的な万物の摂理に等しい存在なのでしょう。

 

話は変わりますが、腎臓学の領域で「Klotho遺伝子」という遺伝子がトピックです。

 

この遺伝子は、これを欠損したマウスは短命で多彩な老化症状をもたらします。

一方で、Klothoが過剰にあるマウスは平均寿命が2年から3年に延長することがわかっています。

つまり、長寿遺伝子として老化を制御すると考えられているのです。

 

ちなみにこの遺伝子、腎臓でカルシウム代謝やリン排泄に深く関わっています。

解釈を拡大して、実は腎臓そのものが老化を制御する臓器なのかも知れないとも言われているんですよ。

 

Klotho遺伝子は、お察しの通り、モイライ=運命の三女神のひとり「糸を紡ぐ者」=クロトー(Klotho)がその名前の由来ですね。

寿命の長さを紡ぐ遺伝子。

名付け親のセンスの良さに感動してしまいます。

 

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