NHKのテレビで放送されたものを以前に観たことがあって
同じものをまた観たいと思わせるような内容でした。
自然の素晴らしさを描いたドキュメンタリー映画はたくさんありますし、それももちろん感動しますが
自然の掟に生きる野生動物や、そこに立ちはだかる自然の雄大さや荘厳さなどが前面に描かれていると
畏怖(おそれこわい)の念だけが心にあふれてしまいます。
残念なことですが、私の日常とは遠くかけはなれた存在として捉えてしまいます。
「ああ、そういう世界も地球上にはあるんだよな。」
自然との距離が隔たってしまっているのは仕方がないことだと思います。
けれども、ここに別のアプローチがありました。
ターシャ・テューダはガーデニングを通して、手をかけ愛でて
美しい自然を創りだしていきました。
自然をより身近に手元にぐいっと引き寄せる感じです。
それでいて、畏敬(おそれうやまう)の念にあふれています。
タイトルにあるように「喜びは創りだすもの」として、自然と対峙しています。
「喜びは創りだすもの」
含蓄のある深い言葉ですね。
このDVDを観ていると、楽園に対する郷愁というか憧れというのか
きっと本来自分が持っている気持ちが思い出され湧いてくるようです。
いい気持ちです。
ターシャが言いました。
「人は悲しい話、暗い話が好きだけど、
この美しい世界にいられる時間は短いのよ。
それを最大限に楽しまなくては、もったいないわ。
わたしはそうしています。」