オーバーナイト透析の初日が無事終わりました

オーバーナイト透析の初日が終わりました。

 

沖縄で初めての治療に手をあげてくれた、実際に透析をされた皆さんに感謝したいです。

「初めて」というのは、やはり不安があるものだと思います。

口で言うほど、簡単なことではありません。

 

私たちは勉強をし、そのための研修もし、準備をしてきていますが

実際にオーバーナイト透析を施すのは初めてです。

「生活を取り戻す」という強い目的意識がなければ、スタート時にラインにつくことは躊躇すると思います。

 

「一緒に築き上げていきましょう。協力してください。」

という私の言葉をよく理解してくれて、快く引き受けてくれました。

透析後、早朝に皆さんを送り出す私の気持ちもさわやかでした。

 

けれども、やはり不備はいくつもありました。

これからどんどん改善していかなければなりません。

また、8時間の長時間透析をしてみて、興味深いことも発見しました。

さじ加減がわかるようにコミュニケーションをこれからも密にしていきたいと思います。

 

実際にやってみて一番に思ったこと。

私のような透析医療者がいかに「ぐっすり眠ってもらうこと」に対して無頓着であったかがわかりました。

 

勤務医時代、病棟当直で「先生、患者さんが眠れないと言っています。」とコールされたことが多々ありました。

眠れない状況や環境を考察するよりも、「リスミーを処方しておきます。」と眠剤に頼ることがどんなに多かったことか。

眠れないのは、ベッドサイドの機械音だったり非常灯の明るさだったり、

隣りの人のいびきだったりしたのかも知れません。

あるいは将来への不安だったり、家族への想いだったり

いろんなことが頭の中をぐるぐるとまわりだして止まらなかったのかも知れません。

眠剤は、その場限りにとりつくろうような「手っ取り早い」方法のひとつに過ぎないのでしょう。

 

以前に、透析医療の参考にしたいと抗加齢医学会(アンチエイジング医学会)に入会しました。

透析医療こそアンチエイジングの視点が必要じゃないかと感じたからです。

実際は、それだけではないのですね。

 

今日、また勉強しなければならないことを教えてもらいました。

質の良い睡眠とは何か。

 

奥が深いです。

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写真は、今朝の東の空の写真。グラデーションと遠くに見える三日月が綺麗でした。

 

 

 

7件のコメント

  1. 夢に一歩一歩近づいてますね。
    わたしも少しずつ少しずつ進むとします。

  2. 佐久田先生、ご苦労様です。患者さんのために貢献されていますね。熱い心が伝わってきます。その心は皆さんにも伝わっていることでしょう。

    先生の朝方見たお月様はスマイルの形をしていました。宮古島では「ユ-の月」と呼び、春分の日頃には(旧暦3月3日頃)、夕方西の空にその姿を見せます。そして今時分、つまり秋分の日頃には旧暦の8月29日頃、朝方東の空にその姿を見せますよ。

    この月を見ると「幸せがやってくる」「ユ-クイ」(ゆ-が来る)と言われ大変縁起の良いものだと、宮古島の100歳近い謝敷マツ婆さまが教えてくれました。この形は船の格好にも例えられ「世積宝船」とも言われています。

    先生が眺めたお月様こそ、「ユ-の月」だったんです。北緯23度ぐらいの地域、つまり宮古、八重山で見る月が最も「スマイル」に近い形をとっています。波照間島でみる月の形こそがおそらく杯の形をしたお月さんだったんでしょう!!

    私は旧暦の8月28日の早朝4時前に、つまり10月2日早朝にこの月を眺めました。素晴らしい景観でした。冬の六角形の中に木星が輝き、真南の方角にこれまた縁起の良い「長寿星」(カノ-プス)(南極老人星)も輝いておりました。

    オ-ルナイトの真夜中はこういった縁起の良い星や月がご覧になれますので、これもまた素晴らしいことですね。ぜひ「長寿星」「南極老人星」も確認されてください。

    佐久田先生のますますのご活躍・ご発展を祈っています。

    1. 本永先生 素晴らしい応援メッセージをありがとうございます。
      「幸せがやってくる」月だったのですね。感激しました。

      透析患者さんたちに「ユークイ」になるように、働きにつけたらと思います。
      改めて先生の文章を紹介させてください。

      1. 佐久田先生、今晩は!本永です。私の文章は先生の好きなようにお使いください。私自身の喜びも大きいですよ。

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