前々回に慣用表現の誤用についてお話しましたが、話のついでに。
良く使う言葉で「それって間違いらしいよ。」という指摘を受けたことがありました。
「敷居が高い」という言葉です。
たとえば、こんな場面で使いますね。
友人たちと外食をしようという話になって。
那覇の町を歩きながら、どの店がいいかなと探し歩いている時。
玄関が立派で、見るからに高級そうなお店の前にたどり着きました。
「うわあ。立派な外観だなあ。このお店は敷居が高くて入りにくいね。」
この使い方は誤りらしいです。
敷居が高いとは、正しくは
「相手に不義理などをしてしまい、負い目を感じて行きにくい」
という意味なんですね。
本来の使い方から理由の部分が飛んでしまい、「行きにくい」という結果だけが一人歩きしたのだといいます。
ちなみに高級なお店に入りにくいというのは「ハードルが高い」と言うべきらしいです。
文化庁のサイトに年代別の使い方の違いについての結果が報告されていました。