TSUTAYAで稲盛和夫氏の本を偶然に見かけたので、迷わずに購入しました。
氏の本はどれも読むと元気になり、やる気が湧いて積極思想に書き換えられます。
タイトルの燃える闘魂というのは、よく知られたアントニオ猪木さんのキャッチフレーズ。
稲盛氏が「経営の原点」として十二ヶ条にまとめたうちの8番目にあって
いまの日本に最も必要だと考えている要素だということです。
八、燃える闘魂
経営にはいかなる格闘技にもまさる激しい闘争心が必要
『新しき計画の成就は只不屈不撓の一心にあり。さらばひたむきに、只想え、気高く強く、一筋に』
稲盛氏が日本航空の会長に就任した直後に、悲嘆にくれていた社員に訴えたのがこの言葉とのこと。
この言葉は稲盛氏の言葉ではなく、これもまた伝説的な思想家、中村天風氏の言葉です。
『新しい計画や目標が成就するかどうかは、不屈不撓の一心、つまり、どんなことがあろうとも決して挫けない心にある。
ならば、常にそれを自分に言い聞かせよ。気高い理想と高邁なビジョンを、強烈に心に描き続けよ。』
勝利をおさめるまで果てしなく戦い抜くような闘魂。
ほかにも、この本には私にとって印象的な言葉が数多くありました。
「(略)若い社員がセラミックスの焼成の工程で何度やっても焼成炉内が一定の温度にならず、焼き上がりの寸法に微妙な差が出てしまい、意気消沈していた。
わたしは、彼にこうたずねた。
「神に祈ったか。焼成するときに、どうかうまく焼成できますように神に祈ったか。」
神に祈るしかないほど、最後の最後まで精魂込めて、努力と創意工夫を重ねたかと問うたのだ。(略)」
神が思わず助けたくなるほどの頑張りをしてきたか。
現代の世の中は「頑張らなくていい」という風潮が誰に対しても広まり過ぎたかも知れないと思っています。
もちろん頑張り過ぎてつぶれそうになった人は十分な休養が必要です。
でもまだまだ頑張らなくてはいけない人も、もちろんいます。
特に人のためにすることがある人たちです。
「まだ全然努力していない。まだ成就する資格がない。」と私の場合、思います。
この本を読んで、燃える闘魂を注入してもらった気がしました。