各施設から「受け入れ可能ですか?」という問い合わせも多くなりました。
さくだ内科クリニックの特徴のひとつに
上階にサービス付高齢者向け住宅フェアネスさんがあり連携しているということがあります。
現在、入居しながらクリニックに降りてきて透析をする方もいらっしゃって
社会的なニーズがあるのだということを肌に感じています。
(少し付け加えれば、私たちクリニックとフェアネスさんは連携していますが
違う組織であるということをご理解ください。)
ほかにもオーバーナイト透析実施に向けて準備段階にも入り、透析器とベッドを新しく入れることになりました。
ちょうど良い機会ですので、さくだ内科クリニックの透析用コンソールについて説明します。
現在のところ、全台
JMS社製 GC-110N
を採用しています。
透析を受ける方々一人ひとりに特徴があり、透析処方自体をきめ細かく調整していくことが必要で
1種類のコンソールでそれが達成されるかというと疑問符がつくということは承知しています。
もちろん、それぞれのメーカーのコンソールに特徴がありますから、いくつかの種類をそろえて
一番あった透析を行うというのが理想でしょう。
(さらに理想をつきつめれば、施設透析の矛盾点を列挙することになってしまいます。)
しかし、実際には「安全」という最大公約数をとっていくことにしました。
機械ですから、いくつかの種類を入れると、種類別にコンソールを扱う操作が違ってきます。
チェックリストも違ってきますし、手順が違ってくるとスタッフの混乱のもとになると考えました。
混乱は、患者さんにご迷惑をおかけします。
できれば、統一された手技や手順で業務を進めていきたいと思ったのが同一種類のコンソールにした理由です。
(名護市の「たいようのクリニック」の宮平先生のお話も参考にさせていただきました。)
ただし、これは「治療行為」としてはある意味本末転倒(本来は治療目標があって手段を選ぶ)だと思いますので
今後は変わっていくかも知れません。
ほかには、このコンソールの特徴である
オンラインHDF機能
i-HDF機能(間歇補液血液透析)
自動プライミング機能
に注目したのが選択理由です。
私たちのクリニックでは全員がオンラインHDF、あるいはi-HDFのモードで透析をしてもらっています。
i-HDFに関しては、その有効性については、これからもっと勉強しなければならないと感じています。
そして、透析液に関して。
自動プライミングもそうですが、オンラインHDFを行ううえでの大前提のお話です。
私たちはウルトラピュアの透析液を管理、提供していると自信を持って言えるように
日々おごることなく謙虚に真摯に取り組み続けています。