7月17日には浦添市医師会学術講演会がありました。
浦添総合病院救命救急センター長 八木正晴先生のお話でした。
特別講演の演題は「浦添総合病院救命救急センターの現状と今後」
浦添総合病院は、ドクターヘリ運航病院であり、ドクターカーも運営しています。
八木先生は講演の中でカーラーの救命曲線を提示しました。
カーラーの救命曲線は、人間が呼吸や心臓の停止、大量の出血などの緊急事態に置かれた場合の経過時間と死亡率の関係をおおまかに示したものです。
現在、救急車を要請して実際に患者さんが浦添総合病院に到着するまでの時間は平均30分間だそうです。
30分だと多量出血の場合で、約50%の死亡率であるという結果です。
それを克服するために、いかに迅速に病院前医療を行うかということにも力を注いでいる病院です。
また、どの救急病院もそうですが、満床が続き
どのようにして医療資源を有効活用していくかということにも触れ
広い視野に立っての提言もしていただきました。
実はこの会の座長を仰せつかっていたのですが、質疑応答は活発で時間が超過するほどでした。
沖縄県立中部病院の出身で、直近まで那覇市立病院に勤務していた私にとっては
浦添市の救急医療の実情を知る良い機会となりました。
これから、顔が見える連携でますます患者さんに貢献できると思います。