私の知り合いにHさんという方がいます。
「先生、新聞記者を誰か知らんかな。」
ある日、Hさんが私にたずねました。
どうして?と聞くと、人探しをしたいのだと言います。
話は約55年前にさかのぼります。
「戦場よ永遠に」というアメリカ映画が沖縄ロケで撮影されたそうです。
作品紹介は、こんな説明でした。
いよいよ熾烈を極める太平洋戦争。
海兵隊のガイ・ガバルドンは、日系アメリカ人の養子であることから、日本語が堪能であり、敵である日本人を憎めずにいた。
やがて、サイパン上陸作戦に参加することになるガイ。
彼は得意の日本語を武器に、抵抗を続ける日本兵たちに降伏を呼びかける。
やがて、9人の日本兵が降伏。続いて数百の兵士たちが降伏に応じるのだった。
日系アメリカ人の養子という難しい立場から、日本兵たちの説得に当たった海兵隊の英雄ガイ・ガバルドンの生涯を描いた、真実の物語。
アメリカ軍ばかりか、敵である日本軍の命をも救ったガイは、後に銀星章を授与された。 戦争時における、真の勇気と犠牲、そして名誉を描ききった傑作。
監督がフィル・カールソンという方らしいのですが、沖縄に滞在中の付き人をしていたのがHさんだったらしいです。
「その出演者の中に沖縄の子供もいてね、とても仲が良かったんだよ。」
以前から、自分が持っている古い写真をその子に手渡したいと願っていました。
最近になって、新聞記者さんの協力を願おうと思いついたらしいのです。
以前に名刺をいただいた記者さんを紹介しました。
記者さんのご厚意もあるのでしょう。
昨日、7月4日の琉球新報に記事にしていただきました。
新聞にはもちろん名前が載っていますが、ネットだと検索にかかってご本人に迷惑がかかるかも知れないと思って「Hさん」にしています。
(ただし、Hさんは88歳ではなく78歳なんです(笑)。)
Hさんにほかのいくつかの写真も見せてもらいました。
下の写真は俳優さんたちと撮影したものらしいです。