日常的に、薬の飲み方を「頓服」にしましょうと申し合わせている方々がいます。
例えば
普段は血圧が安定しているのに、寝不足やストレスがかかっている時にパーッと血圧が高くなる方。
(そういう方は血圧測定した後に、この数値以上の時に飲みましょうと事前に決めています。)
いつもではないけれども、眠れなくなる方。
診察の結果、特発性浮腫と診断されていて足のむくみが出た時だけに飲む利尿剤。
やはり、代表的なのは頭痛がある方。痛みなら頭痛に限らず腰や膝の方もいるでしょう。
何の話をしようとしているのかというと
頓服の薬を「いつ飲めばいいのか?」という質問がよくあることに気づきました。
血圧の薬の場合は、血圧測定の数値で判断できますが
ほかは「飲むべきか、飲まないべきか」と悩むのでしょうね。
「できるだけ飲まないようにした」とおっしゃられる方もいます。
やはり薬ですから、気軽に飲めるサプリメントのような感覚ではないと思います。
けれども、「我慢するぐらいなら飲んだ方がいいですよ」というのが私の意見です。
我慢は体のサインを無視したことになって、大事なものを見落とすことにつながるかも知れませんから。
もちろん、「頓服」のお薬は、処方する側にとってみても
「いつ飲んだのか、どんな時に飲んだのか」というところは知りたい情報です。
ですから、おすすめしたいのが、飲んだ時間や状況を日記やメモなどに記録することです。
そのメモを診察の時間に出していただけたら、お互いに状況を共有できますし確認しながら相談できます。
ほとんど毎日頓服で飲んでいるようでしたら
定期的な薬の飲み方に変更する方が体にいいことがあります。
週に2~3回飲む程度なら、状況の変化を観察する手助けにもなります。
これを機会に自分の体の「観察日記」をつけてみませんか。