あいさつは、どの社会においても大切だというのは言うまでもありません。
ご近所で
「お宅の息子さんに、どこそこで会ったのだけれど、帽子をとって元気にあいさつをしてくれましたよ。」
と言われたら、親としてほっとするものです。
逆に、あいさつもしなかったという指摘を受けると
「育て方、間違えちゃったかなあ」
という気になります。
心のこもったあいさつは、信頼関係を結ぶのに必要ですよね。
留学したある医師のお話で、そこの外来では
患者が診察室に入ってくると医師が立ち上がって迎えるそうです。
「こんにちは」
とあいさつをして、患者に椅子にかけるようにすすめてから自分も座るのだといいます。
確かに、医療関係の海外テレビドラマを見ると、そんなシーンに見覚えがあります。
私も、少し真似をするようにしています。
外来の待合室で待っていただいている患者さんを、順番がきたら
できるだけ待合室の方に顔を出して、自分で呼ぶようにしています。
椅子から立ち上がって歩き出す姿を見ながら、診察室に招き入れます。
「おはようございます。○○さん、どうでしたか?」
と声をかけながら、椅子をすすめます。
信頼関係を結ぶことが大切。
そうでなければ、診療は苦しいものになってしまいますよね。
対等の人として、迎え入れるという態度が
私のあいさつと自己紹介だと思っています。