学生時代にマンガ喫茶によく入り浸っていました。
少ししてから、世の中にビデオ喫茶が出てきて
「個室でビデオを観るってナンなんだ?」
って思っていましたが、ひょんなことから同級生のS君と二人で入ることになりました。
琉大付近ではなく、わざわざ国際大学のそばのお店まで足を運んだ気がします。
今となっては、なぜこの二人なのか、どうしても思い出せないのですが
S君が部活かバイトかまでの時間つぶしに、いつでも暇そうに見えるわたしを誘ってくれたのかも知れません。
実は、暇つぶしとは言えないほどの大作を選んでしまっていました。
いまだにそのタイトルを忘れようがありません。
「ガンジー」です。
「非買運動」や「塩の行進」「非暴力不服従」
歴史が物語る彼の偉大さと同時に、映像で見る彼の人間らしさに圧倒されていました。
神はすごい人を地上に現したものだ…。
S君と二人、観終わった後も、しばらく立ち上がることができなかったのを覚えています。
社会人になって、時々見直したいとDVDを購入しました。
ガンジーが持つまっすぐな意思は
「無私」の怒りとも、「痛み」を負った怒りとも言えるような気がします。
彼が怒っている時、本当に哀しげで切ないように見えるのです。