まど・みちおさんの詩に「むようの ちょうぶつ」という微笑ましい詩があります。
「ぞうさん」と同様、つい解釈をしたくなる衝動にかられるのですが
それこそきっと「むようの ちょうぶつ」
ユーモアにあふれていて、悩んでいることも小さく感じてしまいます。
いいなあ。「むようの ちょうぶつ」
むようの ちょうぶつ
どうしようもなく おっくうで
なんでも かんでも もてあまして
ただ そこらへん ぶらぶらしていると
からだの まんなかへんでも
なにやらが ぶらぶらの けはい
おいおい
まねはしないでくれ むようの
ちょうぶつなら オレだけでたくさんだ
ちいさなおまえは ちゃんと…
といってみてもはじまらないんだよな
ははは
おおきなのと
ちいさなのと
きょうも なかよく ぶうらぶらか