5月28日はWKD-CKD Expert Meeting in Okinawaという講演会に参加してきました。
特別講演は、名古屋大学大学院医学系研究科 教授の松尾清一先生の
「わが国におけるCKD対策の新たな展開」という演題でお話を伺いました。
世の人々に、腎臓のはたらきについて知ってもらうこと。
そのうえで、次にどんな対策を講じていくのか。
主に、その取り組みと課題についてのお話でした。
CKD(慢性腎臓病)は、血液検査でクレアチニンを調べることと
尿タンパクの有る無し、その程度、期間で診断がつきます。
腎機能の重症度を推算する日本人向けの式が考案されていますので
年齢、性別、クレアチニン値を入力するだけでeGFR(推算糸球体濾過量)がわかります。
私たち、腎臓内科医にとって個々の患者さんを診ていくのはもちろん大切ですが
地域、もっと広げて日本人の腎臓病をどうしていくのか。
そのネットワークをどうしていくのか。
何と何をつなげていくのか。
どうやってつなげていくのかというのが、テーマのような気がしました。
那覇市医師会と中部地区医師会の取り組みも紹介されていました。
まさしく、そのテーマを追い求めていくかのような素晴らしい取り組みだったと思います。