肥満を表す指標に、BMIを利用しているのは周知の通りです。
BMIの計算式は
(体重 Kg)÷(身長m×身長m)
です。
例えば、身長160cm、体重55Kgの人なら
(55 Kg)÷(1.6×1.6)=21.5
となります。
BMI 25以上だと肥満と定義されます。
また、内臓脂肪は、腹囲(へその高さで測るウエスト周囲径)と比例するといわれているため
内臓脂肪型肥満の診断に、腹囲が利用されています。
今回の欧州肥満学会で、Dr.Margaret Ashwellに、それらを少しアレンジした発表がされました。
BMIよりも、腹囲と身長の比率(Waist-to-height ratio)が、病気の予測に役立つというものでした。
腹囲/身長が0.8以上の場合、男性では平均よりも17年間寿命が短かったというのです。
また、腹囲/身長が0.5を保っていた場合は、脳卒中、心臓疾患や糖尿病の発症を防ぎ、寿命が延びていました。
ご承知の通り、メタボリック症候群を診断するには、腹囲は男性85cm以上、女性90cm以上となっています。
いずれにせよ、腹囲は内臓脂肪の蓄積を反映し、それは病気の予測に役立つことが再確認された報告だと思います。