産業医の研修のために、トータルで約1週間ホテル住まいをすることがありました。
ということは、夜は集中的に読書の時間にあてることができます。
幸いに、ホテルの近くに書店があり、毎日研修の帰りに立ち寄っては物色して買っていました。
ふだんはまとめ買いをすることが多いのですが、そういう事情もあって
その日の気分で手に取る本の出会いを楽しんでいました。
その中の1冊に、「舟を編む」がありました。
最近、映画にも公開されていますし、是非映画のほうも観たいと思います。
(まだやってるかな?)
辞書を完成させるということが、どれだけ困難な道のりであるのかということ
壮大な歩みに、人の生命の尺(持ち時間)が、どれだけ短いものなのか
以前に、コトやモノに対してパーッと燃え上がるエネルギーが「熱意」で
それを持続させるものが「情熱」だと教えてくれた方がいました。
地味だけれども継続していく強さに、その困難さがわかっているだけに
人々は惜しみない賛辞を贈ります。
そういう意味で、登場人物たちの情熱の凄さに圧倒されました。
本の帯にもありましたが
「10年後の自分に恥ずかしくない仕事がしたい!」
将来の自分から見て、今の自分を振り返りたくなる。
確かにそういう本でした。