今年、5月14日から沖縄は梅雨入りしました。
そういう時期に、なんてタイミングの悪い話なのだろうと思わなくもないのですが。
日光浴と血圧の話です。
血圧が高いのを、薬を飲むこと以外の方法でコントロールしようとすると
(塩分制限はもちろんのこととして)
まず思い浮かぶのは、ウォーキングなどの有酸素運動ですね。
ほかにもヨガ、瞑想法、呼吸法など、有効だと言われているものはいくつかあがりますが
有酸素運動ほど証拠があがっているわけではないようです。
今回は
International Investigative Dermatology Conference in Edinburgh 2013
という国際研究皮膚科学会からのお話を紹介します。
そこで、血圧と太陽の光を浴びることの関連についての報告がありました。
つまり日光浴です。
とりわけ紫外線は血圧を下げる効果があるらしいという報告です。
ご存知の通り、紫外線に過度にさらされることは、皮膚がんなどのリスクが高まってしまいます。
ですから、必要以上の紫外線曝露はもちろんいけないことですが
血圧との関連を見出したことは面白い発見だと思います。
紫外線は皮膚に照射されると、血管を緩和させて血圧を下げる効果があるとのことです。
この実験では、20分間の日焼け用の紫外線ランプを浴びてもらいました。
面白いことに、紫外線を浴びているときは血圧が下がったのですが
その後はすぐにもとのレベルに戻りました。
太陽光はほかに、ビタミンDを生成するなどの多くの利点が知られていますが
血圧が下がるというのは興味深いですね。
今後は、皮膚がんのリスクとの兼ね合いもありますから
どれだけの量を浴びることが適正なのか、探っていくことになりそうです。
下がりました!!