ギリシャ神話に登場する神の中にディオニュソスという神がいます。
別名をバッコスといい、ローマ神話ではバッカスとして知られている神です。
バッカスは酒の神で、酩酊、狂気、激情などを表しています。
お酒に酔いつぶれ、時に意識をなくして暴れたりします。
その暴れ方たるや、時に悲劇を生み出していきます。
ほどよいお酒は、日ごろの仕事のストレスから解放し、リラックスさせてくれるでしょう。
度を過ぎると、お酒は破壊的な刃を自他ともに向けることになります。
この絵はカラヴァジョという画家が描いたバッコスですが
画家自身、乱暴者であったとされています。
この絵のバッコスは、お酒に酔い、狂気からさめた後のけだるさが描かれているようです。
お酒の飲み方は、いくつになっても難しいものです。
ディオニュソス的に破壊的にならず
冷静にスマートに、アポロ的に飲めたら人生はもっと充実していたに違いないと思うのです。