少なくとも1日に1回、330mlの甘味料入りのソフトドリンクを飲むと
2型糖尿病になるリスクが5倍に増えるという報告がありました。
Diabetologia DOI 10.1007/s00125-013-2899-8
ヨーロッパの8つの国で、35万人を対象に調査した結果です。
ジュースなど、砂糖入りのソフトドリンク、あるいは人工甘味料のソフトドリンクを
おおまかに1日1回飲むと2型糖尿病の発症リスクは22%上昇したそうです。
考えてみましょう。
“ダイエット”に良いとされている人工甘味料のソフトドリンクも含めて
2型糖尿病のリスクが高いというのは、どういう理由でしょうか。
もちろん、砂糖と人工甘味料での糖尿病発症の理由は違います。
これには甘みを欲する人々の側に特徴があります。
“ダイエット・ドリンク”はいくら飲んでも大丈夫という思い違いもあるのでしょう。
いわゆる“ダイエット・ドリンク”は、ついつい飲む量が多いのだそうです。
そして、もっと大切なポイント。
定期的にソフトドリンクを飲む習慣のある人々の特徴は、もっぱら肥満傾向であるということです。
人間の性質がここに表れています。
自分にとって何か良いことをした場合
それに見合う(それ以上の?)ご褒美を自分に与えてしまうのでしょうね。
本気でダイエットを目指すのなら、全体の摂取カロリー量を考えなければなりません。
「甘み」に対する欲求について、私たちが持っている思い込みや性質を含めて
これは深いお話なのだと思います。
禁煙の時に、パイポやガムなどが、かえって逆効果になりうるというのに似ているのかも知れませんね。