今日のクリニックのスタッフミーティングのお話です。
(私の意向で「プロデュースミーティング」と呼ぶようにしています。)
私は、クリニック内のある計画の見直しを発表しました。
正確には見直しというほどのことではないのですが
優先順位の変更をお話しました。
つい先月には私が考えるビジョンをぶち上げたものです。
それを変更されたのですから
さあやるぞと思っていたスタッフにとっては
少し物足りないお話だったかも知れません。
あるいは、動揺させてしまったかも知れません。
リーダーシップという点では、どうだったのかなとは思います。
ふと開いた本の中に、目を引く文章がありました。
ガンジーの逸話です。
ガンジーに例えるほど、うぬぼれているわけではありませんが
励まされるものがありました。
「旅をしているときに、自分の進路を変更する準備をしておきなさい。
自分の誤りを認めることは何の恥でもない。
かつてマハトマ・ガンジーは抗議のための行進を指揮した。
何千人もの人々がひどい困難にもかかわらず、仕事や家を離れてこの行進に参加していた。
ところが行進がかなり進んだとき、停止を命じられたガンジーは、デモ行進も解散してしまった。
部下がガンジーのところにやってきてこう言った。
『マハトマ師、解散するわけにはいきません。
この行進は長い時間をかけて計画し、これほどたくさんの人が参加してくれているのですから』
ガンジーはそれに答えてこう言った。
『私が従わなくてはいけないのは、方針どおりに実行することではなく
日々、自分が目にしている真実のほうなのだ。』
ラム・ダス『覚醒への道』
ガンジーにとって、真実を選択することは普通のことだったのでしょうね。
大勢の人の行進を前にして、それを選択することの凄さを感じます。