「プロセスワーク」

 

 

トランスパーソナル心理学の基本的な考え方のなかに

プロセスワークというアプローチがあります。

それは、この人生、この世界のすべての出来事は「気づきと学びのチャンス」であるという考え方です。

 

だいぶ前に読んだ本ですが非常に勉強になりました。

生きがい発見の心理学 諸富祥彦著

 

「人生の問題」や「悩み」、「病い」なども「大切なことを運んできてくれている」と考えるものです。

 

 

例えば、嫌な人間関係も、気づきの機会ととらえます。

 

 

以下、その部分について引用します。

 

 

人間関係の問題に直面したとき、私たちは、自分のことをそのトラブルの「被害者」だと思い込みがちです。

しかし、しょせん人間は、自己中心的。

自分の立場からしか問題をとらえることができません。

あの「困った人」のせいで、私はこんなに悩んでいるんだと、「被害者」になりきって、

その立場からのみ、問題をとらえてしまいがちなのです。

しかし実は、人間関係のもつれやトラブルを引き起こしているのは、

私たちが「困った人」と思っているその相手本人というより

「私たちが認めたくない、私たち自身の一部」であることが多いのです。

つまり、人間関係の問題は、私たちの心の「影」となっている

「もう一人の自分」のしわざであることが多いのです。

 

 

(中略)

 

 

自分自身のうちなる「加害者」に気づくための最もストレートな方法は

「自分が嫌っているその人と、自分自身のどこが似ているか」に気づくことです。

自分が嫌っている人と似ているところが自分自身にあると認めるのは、たいへんな苦痛です。

その「似ているところ」は、あなた自身にとって認めるのが困難な、あなた自身の一部なのですから。

しかし、だからこそその気づきは、あなたを大きく変えるきっかけになりうるのです。

 

 

(引用ここまで)

 

 

そして、気づきを得るための面白いエクササイズが紹介されています。

自分が恐れている人、苦手な人、嫌いなその人になりきって役を演じ

鏡にうつった自分自身と会話してみるのです。

「嫌いな人役」になりきって言葉を発したとき

「嫌いな人」になりきっているはずなのに、実は「本当の自分」が語っているような感じがしてくるそうです。

 

 

自分の一部でありながら、実際には生きていない半面が「嫌いな人」の姿を借りていたというだけの話。

 

あるいは、「自分自身が認めていない部分」であることもあります。

 

 

自分の苦手な人になりきって、鏡に映った自分自身に会話してみる。

 

面白いじゃないですか!

どんな言葉をかけてくるのでしょう。

 

 

 

 

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