「モジホコリ」という生き物をご存知でしょうか。
「粘菌」を観察するのにちょうど良い代表的な生物として知られています。
粘菌というのはB級的に言えば「人食いアメーバーの恐怖」のモデル?となった生物。
恐怖の対象にされては困りますが、粘菌は動物と植物の両方の性質をもった、とても不思議な生き物です。
ゆっくりとした動きですが、食べ物を求めて移動します。
移動するのは変形体の時期で、巨大な細胞質をもった単細胞生物(アメーバ)の状態です。
また、子実体と呼ばれる時期はキノコのように胞子をばらまく植物の性質をもつ多細胞体に変化しています。
置かれた環境によって、あるいはライフサイクルによって体の性質を変化させていくのです。
また、迷路を最短のコースで解決したり
ある種の環境予測を行うことが知られていて
「知性」についても論じられています。
知れば知るほど、粘菌はとても興味深い生き物なんですね。
「モジホコリ」については、ネーミングが素晴らしいですよね。
実は、私もこのモジホコリを分けてもらって飼っていたことがあります。
餌はオートミールを使います。
さすがに、時間がなくて世話ができず、なくしてしまいましたが。