「佐久田さん。チーターは哺乳類の中で一番足が速いと言われてますよね。」
あるオヤジの会の友人であるAさんが言いました。
「そのチーターなんですが、足が速いのはオスかメスか、どっちだと思いますか?」
唐突な質問にはウラがありそうです。
「ん?そういう質問がくるってことは、メス…ですか?」
「そうなんですよ。動物のテレビ番組なんかでチーターが走る姿が出てるでしょう。」
「はい。草原をかっこよく走ってるアレですね。」
「そうです。アレは実は全部メスらしいです。」
「へえ。そうだったんですか。」
「メスは足が速くて、狩りも上手いらしいですよ。子どもを育てないといけないから。」
ふうん、そうだったんだと、妙に納得していました。
ライオンも確か、狩りをするのはもっぱらメス・ライオンで
チームプレイで力を合わせて獲物を調達するという話を聞いたことがあります。
「佐久田さん。チーターのオスは、で、どうしてると思いますか?」
「ああ、やっぱりライオンのように…。」
「違うんですよ。チーターは群れをつくらないらしいです。」
「ああ。確かに。群れてるイメージはないですね。」
テレビ画面に映るチーターは、だいたいが個体だったような気がします。
「チーターのオスはですね。繁殖を終えるとメスに追っ払われるらしいです。」
「え?」
「メスは子どもを育てるのに必死ですから。オスに食べ物を横取りされないように遠くへ追っ払うらしいです。」
「おお。」
「オスは狩りも下手らしくて。」
「ああ。足も遅いからですかね。」
「オスは下手なりに何匹か集まって、何とか生活してるらしいです。」
「なるほど。」
ということで、オヤジの会の名称が
「チーターの会」
になったのでした。
(ライセンスフリーの写真を持ってきたつもりですが、もし違っていたらごめんなさい。
サイトのURLを表示しておきます。
http://jp.freepik.com/free-photos-vectors/cheetah
です。)