さくだ内科クリニックのスタッフが初めて集まったのは2012年10月1日でした。
2日前まで台風17号が猛威をふるっていて、その爪あとも生々しく、停電が続き
電気が復旧していない地区もまだあるような時期でした。
テレビ報道では那覇市の58号線で大型トラックが横転している映像も流れるような
記録的な被害が出た台風です。
9月30日にクリニックの建物の被害状況を見に行くと
どこからか大きな鉄板が飛んできていて、間一髪のところで窓ガラスが無事だったり
何とか無事に皆を迎えることができそうだとほっとしたのを覚えています。
10月1日は台風一過。晴れの日でした。
その時に集まってくれたのは、まだ前職の都合もあり全員ではありませんでしたが
11月5日の開業に向けて準備のために集まってくれたオープニング・スタッフです。
その最初の日。
その日は、佐久田がどんな医療を目指したいのかを共有する日にしたいと思っていました。
面接の時に、それぞれ個人に対してはお話していたのですが
一緒に集う場でぜひ共有したいと思いました。
アイスブレイクの後に
自分達がこのクリニックで何をしたいか、どんなクリニックにしていきたいのかを
私から皆に、問いを投げかけさせてもらいました。
少しの戸惑いはあったようですが
それぞれの思いを付箋紙に書いてもらいました。
そして、それを大きな紙に貼り付けていきました。
いわゆる「KJ法」と呼ばれるブレイン・ストーミングです。
この紙をいつでも見て振り返ることができるように、あれから院長室に掲げています。
私もそうですが、皆の初心を忘れないために
皆の志を大切に行動できているかどうかを振り返るためにです。