ベビーダッチ

「最近さすがに行けないよなあ」と思いながら

愛用のベビーダッチを取り出してみました。

 

ある程度予想はついていましたが、悲しいことが起きていました。

蓋の一部に赤サビがうっすらと見えていたのです。

babydutch

ベビーダッチというのは、LODGE 5 inch ダッチオーヴンのこと。

5 inch は12.7 cm。 小さなダッチオーヴンです。

ダッチオーヴンというのは鉄鍋のことです。

 

もともとヨーロッパの人達がアメリカにもたらしたもので

18世紀後半、新天地を求めた人々は馬車を走らせキャンプを張りながら移動しました。

その野営生活に活躍したのがダッチオーヴンだということです。

たき火に使いやすいように3本の足(フランジ)がついています。

iron uncle

キャンプに適した鉄鍋です。

沖縄のキャンプも、ダッチオーヴンの登場で料理の種類が格段に増え、楽しみも増えました。

今までバーベキュー一辺倒だったのが、煮る、焼く、炊く、揚げる、燻製もできるようになりました。

(バーベキューが主流なのは変わりませんが。)

 

oven1

(上の写真は以前のキャンプの写真から持ち出してきました。東村つつじエコパークにて)

ちなみに佐久田のお気に入りのダッチオーヴン料理は

 

水と野菜だけのスープ
(『40人の旨い!ダッチ・オーヴン―鉄なべおじさんと40人の仲間の料理』の122ページ)

ペッパード・ローストチキン
(『ひと味違う!ダッチオーブン入門―名シェフ直伝のアウトドア料理 (NHK趣味悠々)』80ページを元にしたオリジナル)

沖縄料理のラフテー
(『ダッチオーブンクックブック―海、山、キャンプで楽しもう! (タツミムック)』の20ページ)

そして、ご飯です。
(白飯を炊くと、それがまたおいしいのです。)

 

 

ダッチオーヴン料理の愛好家のことを、ダッチャーと呼びます。

実はこの5インチダッチオーヴン、通称ベビーダッチは実用性がないとのことで

LODGEカタログから消えてしまっていました。

そのため、当時から「幻のベビーダッチ」として、ダッチャーたちの憧れの的でした。

(最近は6インチキャンプダッチオーヴンが販売されています。)
 

昔、東京に「チキンズ飯倉」というダッチオーヴン料理のお店があったのですが

佐久田にとってそこは聖地に等しいところでした。

料理が絶品だったのはもちろんでしたが、そこにベビーダッチがあって、さらに話が盛り上がったものです。

 

実用的であろうとなかろうと、人気は高く、何とか復刻版をつくってもらおうと

ある関西の方が中心となって署名運動が始まりました。

 

2003年のことです。

佐久田ももちろん署名に参加しました。

目標の1000台分の署名が集まり、2006年11月に見事に限定で復刻されました。

 

そのうちのいくつかが我が家にあります。

全国のダッチャーの願いが結集した、あの時の興奮は今も忘れられません。

 

その大切なベビーダッチをさび付かせてしまった!

ごめんなさい。

akasabi

 

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