先日、コレステロールを気にされている方が、さくだ内科クリニックを受診されました。
朝食を抜きにして来院されていましたので、それでは採血をしましょうということになりました。
「結果は30分ほど待っていただければ、今日すぐにわかりますので
結果をみてこれからどうするか相談しましょう。」と伝えると
その日で結果がわかることを、大変喜んでいただいた様子でした。
その時に、ふと気づいたことがあります。
さくだ内科クリニックではどんな検査機器を備えていて
どんなことができるのか
また、どんな特色があるのかを
お伝えしておいた方が良いだろうということでした。
特に検査を希望されて来院する方にとっては有益な情報だろうと思ったからです。
以下が、クリニックで採血をしてわかる血液検査についてのリストです。
状況にもよりますが、30分ほどで結果が分かる検査です。
もちろん検査会社とも契約もしておりますので、以下にない項目も検査は可能です。
(ただし、結果が出るまで多少日数がかかります。)
腎臓の働き |
尿検査 (尿蛋白、尿潜血、尿白血球など) |
尿蛋白で、腎臓への障害の程度を予測します。 |
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尿素窒素(BUN) クレアチニン |
腎臓の働きをみる検査です。 慢性腎臓病を診断するのに必要な検査です。 脱水などの度合いを推し量ることもできます |
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肝臓の働き |
GOT GPT ALP 総ビリルビン |
主に肝臓の働きの低下によって上昇してくる値です。
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コレステロール |
総コレステロール 中性脂肪 HDLコレステロール(善玉)
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動脈硬化の原因となる、コレステロールを測定します。 食事によって影響しますので、食事を抜いてきてもらうことがあります。 (LDLコレステロール(悪玉)は計算式で求めます) |
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痛風 高尿酸血症 |
UA(尿酸) |
痛風の原因となる尿酸値を測定します。 |
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糖尿病 |
グルコース(血糖) HbA1c (ヘモグロビンA1c) |
その時々の血糖値のほかに、高血糖がどれだけ持続していたかの指標になるHbA1cを測定します。 |
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栄養状態 |
TP (総蛋白) アルブミン (リンパ球数) |
慢性疾患の方は、栄養状態を推し量ります。 またリンパ球数も栄養状態を反映すると言われています。 |
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虚血性心疾患 筋肉の損傷 |
クレアチンフォスフォキナーゼ (CPK) |
虚血性心疾患などで上昇してくる検査項目です。 ほかに熱中症や横紋筋融解症などの診断の助けになります。 |
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貧血 |
ヘモグロビン ヘマトクリット 赤血球数 MCV (平均赤血球容積) MCH (平均赤血球ヘモグロビン量) MCHC (平均赤血球ヘモグロビン濃度) RDW(赤血球分布幅) |
貧血の状態がわかります。 また、なぜ貧血があるのかを推測します。 |
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炎症の度合い |
白血球数 リンパ球数 単球数 顆粒球数 |
白血球の数と、種類の比率で、体のストレスに対する反応を推測します。 |
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CRP(C反応性蛋白) |
主に細菌感染の時に上昇してくる蛋白質です。 重症度によって値も上昇してきます。 |
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凝固能 |
プロトロンビン時間 INR |
ワーファリンなどを飲まれている方の凝固能を検査して量を調整します。 |
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呼吸状態 |
血液ガス検査 PH PaO2(酸素飽和度) PaCO2(二酸化炭素飽和度) |
呼吸機能のひとつ、酸素を取りこむ力、換気する力を調べます。 また体が酸性に傾いているか、アルカリ性に傾いているかを調べます。 |
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ほかにもインフルエンザ迅速診断検査など、必要に応じて検査を行います。
以下、画像検査および生理検査を紹介します。
特に骨塩定量は、骨年齢がすぐにわかるので骨粗しょう症を疑う方におすすめしています。
レントゲン写真 | 胸部、腹部などのレントゲン検査デジタル画像でご本人と一緒に拝見しながら説明します。 |
腹部エコー検査 | 肝臓や腎臓などのお腹の臓器を調べます。構造だけでなく、血流の度合いも調べますのでよく働いているかなどの判断にも役立ちます。 |
骨塩定量測定 | 骨粗鬆症などの検査で、デジタルで瞬時に結果をみることができます。 |
心電図 | データは蓄積されていきますので、過去のデータと比較しながら診断していきます。 |
ABI・PWVCAVI | 末梢動脈の硬さ、詰まりの度合いを調べます。いわゆる“血管年齢”を調べることができます。 CAVIについては『動脈硬化.net』を覧ください。 |
ほかにも、禁煙外来に必要な「呼気一酸化炭素濃度の測定」などが可能です。
不明な点がありましたら、お気軽に問い合わせください。