趣味のお話

間違った覚え方をしてしまったのかも知れませんが、ある落語家さんが、「趣味」の定義を
「人に迷惑をかけるのが趣味」
と言っていたのを、へ?と思って、ちょっと置いて、なるほどなあと感心したことがあります。

だいぶ前の話なので、落語家さんだったのか、糸井重里さんのような人が言っていたのか、

本当は誰であったのか定かではありませんが
それが誰であろうとも、逆説的なたとえではあるとは思います。

「この人、こんな趣味を持っててね。まったく困ったもんです。」
と趣味を非難されようものなら
「ひとりで静かにやっているんだから。誰にも迷惑をかけているわけではないから好きにさせろ。」
というのが趣味に熱中している本人の言いぐさだったりします。きっと本気でそう思っています。

けれども、釣りにしても、カラオケで歌うのにしても、読書にしても、実は本当のところ周りにささやかな迷惑をかけているのかも知れないというお話です。

あの「週刊ブックレビュー」で有名な大の読書好きの故・児玉清さんでさえ

「奥さんや娘さんに、いつも本ばかり読んでいてと咎められていたそうなのですが、番組に出るようになってからは〝本を読むのも仕事のうち〟、そう言えるのが嬉しいんだと何度も言っていました」

と番組のプロデューサーが語っておりました。

釣りも大量に釣れたら釣れたで、魚を処分にするのが毎度の苦労かも知れないし。
カラオケも、盛り上がっていると思ったらいつの間にか「一人カラオケ」状態になっているかも知れないし。
あ。「寝ることが趣味」って言っている人も、連絡取りたいのにイザというとき連絡が取りにくい相手だと思われているかも知れないし。

半分強引な理由づけかも知れませんが、気づかないところで迷惑をかけているかも知れないということです。
特に趣味に熱中している人はそういう周りへの気配り心配りがすっ飛んでしまっているでしょうから。

そういう長い前置きをしたうえで、自分の趣味の話題に入っていくのは、周到な確信犯っぽいでしょう?(笑)

私は、趣味が昂じても知識や技能で秀でるわけではないですが、趣味が多い人間です。
たとえば、形のあるものが好きです。何でも形から入るのもその傾向からかも知れません。

フィギュアが好きで、研修医時代にウルトラマンの顔(人間サイズの時のです。)をつくったことがあります。

もう20年近くも前の話です。
廃品のヘルメットを利用して、それをかぶって、なりきりができる仕様です。

材料は陳腐でしたが、かなりイイ線の出来栄えでした。
仕上げにシルバーのラッカースプレーで塗装したのですが、研修医寮の密室状態の部屋の中でやったものですから、成分が充満して意識がフラフラとなってしまいました。

アホですな。

ちょうど隣室の同期のK林先生に発見され、助けられて事なきを得たという思い出があります。

K林先生には怒られました。
今ならバレたら研修委員会にかけられて、きっと問題になっていたところです。

godzilla

写真はゴジラ生誕50周年のミレニアムシリーズ最後の作品FINAL WARSを記念した清涼飲料水についていたおまけのフィギュア。

来年2014年はゴジラ生誕60周年になるので、ゴジラファンとしては東宝さんが正統ゴジラ映画を作ってくれないかなと思っています。

いちはやくハリウッド版「GODZILLA」は、2014年5月に公開するというお話があるようです。

godzilla-teaser-poster2

 

興味のない方には、迷惑な、趣味のお話でした。

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