卵かけご飯が好きな人にはGood News?かも知れません。
毎日1 個の卵を食べても、冠動脈心疾患や脳卒中のリスクが高まることはないと、2013 年 1 月 12 日付のBMJというイギリスの医学専門誌で発表されました。
Egg consumption and risk of coronary heart disease and stroke: dose-response meta-analysis of prospective cohort studies
ただし (こういうお話は、だいたい〝ただし”がつきます。)
糖尿病の方は、冠動脈疾患のリスクが増大するらしいということが示唆されています。(相対リスク1.54)
一方で卵を多く摂取する人は出血性脳卒中のリスクが低下するということも示唆されています。(相対リスク0.75)
卵は、コレステロールが高い食材で、制限される対象にされがちです。
しかし、安価であること、低カロリーであること、不飽和脂肪酸をはじめ、心血管リスクを減らすかも知れない他の栄養素を含んでいたりすることなど利点もたくさんあります。
そのような理由で、卵の摂取量と心血管疾患リスクは、前から議論され続けています。
今回の分析では、1日あたり1個の卵を摂取しても、冠動脈疾患のリスクが増大するという証拠は見つからなかったということでした。
言い方が回りくどいのをご注意ください。
「卵を食べると冠動脈疾患が減る」と言っているのではないです。
毎日卵を食べると、もしかして心臓に悪いんじゃないか?という疑問に対して
「イヤイヤ。卵を毎日1個食べてもそんなことはなかったよ。」というぐらいの意味です。
いずれにせよ、卵の好きな人には良いお話かも知れません。
卵かけご飯を毎日食べても構わない理由には、なるかな?
(ただし“最大1個”までということですよ。)
念を押しますが、糖尿病の方や高コレステロール血症の方は引き続き注意が必要ですね。