年齢を重ねた方のお話というのは、具体的な経験がもとになっているだけに、心に響きます。
誰にも真似のできない、一冊の物語が広がっていきます。
クリニックで聞かせていただくお話は、何気ないものでも、物語の一端として非常に興味深いものです。
ある方から、最近、ある台本を貸していただきました。
「今帰仁祈女殿内」(ナキジンヌンドゥンチと読むそうです。)
沖縄芝居の台本です。
そう。その方に触発されて、今、沖縄芝居について勉強中です。
その方は以前に「逆立ち幽霊」を新しい解釈で演出したり、「運玉義留と油喰坊じゃー(ウンタマギルーとアンダクェーボージャー)」を演じて喝采を浴びたり、沖縄芝居の世界では知る人ぞ知る高名な方なのですが
佐久田は残念なことにそこに通じていなくて、だいぶ失礼なことを言ったりしていました。恥ずかしながら。
そこを少しも腹を立てずに、優しく教えていただいています。
一芸に秀でている人って、年齢を重ねてさらに深みを増すような雰囲気がありますね。