いくつになっても良い勉強法があれば知りたいものです。
この本が教えてくれるのは、いかにして効果的に学ぶかということでした。
多くの人が行っている勉強法とは、繰り返し読むこと、ノートに書き写すこと、重要なポイントにハイライトを引くことなどですね。
これらは実はあまり効果的ではないらしいです。
なぜなら、これらの方法は脳に十分な負荷をかけていないから。
学んだことを記憶に定着させるためには、脳に適度な負荷をかけることが重要らしいです。
(本音としては、この「脳に負荷をかける」ことがイヤで、勉強を遠ざけてしまうんですよね。)
では、何がいいのでしょうか?
その答えは「アクティブリコール」と「分散学習」。
アクティブリコールとは、学んだ内容を積極的に思い出そうとすること。
この方法は、脳に適度な負荷をかけ、記憶に定着しやすくします。
次に、分散学習。
これは、一度に長時間勉強するのではなく、時間を分けて復習することです。
この方法もまた、記憶の定着を助けます。
更に、学習内容に対して自分自身に質問を投げかけることも有効です。
この「自己説明効果」と呼ばれる方法は、理解を深め、記憶の定着を促します。
しかし、効果的な勉強法を知っていても、学ぶモチベーションがなければ始まりません。
そのためには、自分にとって意味のある学びを見つけること、
小さな目標を立てて達成感を味わうこと、そして何よりも、学習計画を自分で立てることが大切です。
自分自身で決めた学びは、外部から強制されたものよりも、はるかにやりがいがあり、続けやすいのです。
学習は、ただ知識を詰め込む行為ではありません。
自分自身を成長させるものです。
何か勉強のネタを見つけて、この新しい学習法を試してみるのも、良い挑戦ではないでしょうか。